善隣館とは

善隣館(ぜんりんかん)とは、主に石川県金沢市において設置されている地域福祉の拠点的施設である。

善隣館は1934年(昭和9年)以降に当時の方面委員(現在の民生委員)であった安藤謙治、荒崎良道、浦上太吉郎らによって金沢市内に設立されたセツルメント(地域福祉施設)であり、現在金沢市内に11館設置されている。市内における地域連帯の象徴とされ、市民の校下(校区)意識を補強している。
特徴は、民生委員児童委員、町内会、婦人会、青年団など地域の代表が理事・評議員となり運営に関わること、地域の住民が事業の実施準備、資金調達に協力することである。
なお「善隣思想」とは、助け合いの心で、近隣の人々と心を通わせ、支え合い、お互いに善き隣人を作っていくという考え方を指す。